【2009年発売】CASIO EXILIM ZOOM EX-Z300【古いコンデジは写りどうなのか?】

大阪の八百富写真機店大阪駅中央店で3300円で見つけたのは2009年製。2009年といえば、まだ僕が中学3年生のころに発売されたコンデジということになる。まだまだ将来どういうことをして、どういう仕事をしたいなんて決めておらず、漠然と生きていたことを思い出す。

毎日授業を受けて帰ってきてはゲームをしていた時代、韓国製オンラインゲーム「ラピスオンライン」にハマったことを思い出す。毎月1000円を支払うとプレミアになれて。1か月間はゲートをいくら開いても、どこへでも出かけることができた。経験値獲得値も増えたりと効率よく狩りを楽しむためのアイテムだった。ギルドに入って、日常的な会話をしたりゲーム内で結婚してみたり、課金のコスパが良すぎて年齢層が低すぎて、治安が悪かったのを覚えている。大人のプレイヤーに出会ったときは、とてもじゃないが楽しかった。外国人プレイヤーの方が礼儀正しかった気がする。

キャラクターの能力を初期化するアイテム1000円ぐらいしたのも覚えているんだけど、よく僕はあんなゲームに課金するようになったと思っていたけど、50:50のオンラインゲーム「ガンダムオンライン」に毎月3000円以上課金するようになったのは数年後社会人になってからなので、ネトゲ廃人の素質はあったのかもしれない。そんな素質なんて要らないし役には立たないと思いきや、令和になってからネトゲの世界で稼げる時代がやってきたので、続けておいても良かった可能性は出てきた。eスポーツと呼ばれて、ゲームが競技として扱われてビジネスになるなんて思ってもいなかった。ネット廃人というものは社会悪だとしか認識されなかったのに、少しずつネット社会が当たり前になってきた。

法整備が間に合っていないので、様々な社会問題が出るほどになったのに、もはや化石になりつつ2009年製のコンデジをカメラ屋で購入するなんて誰も思っていなかった。

3300円のコンデジを買った理由

コンデジの価格が税込3300円ということに驚いた。数年前から写真フィルムの価格が上がってきて、富士フイルムの業務用フィルムが製造終了したり、プロ用フィルムのKodakE100が1本5000円時代に突入した。他のフィルムも安くて800円、平均して1500円前後で販売されている。令和5年からは富士フイルムのモノクロフィルム「アクロス2」は2000円前後するようになってしまい、高価な代物になってしまった。

平均して1本1500円前後のフィルムを買うより、3000円のコンデジで何枚も撮れてしまったほうがコスパは良くないだろうか?という話になってくる。遂に新しい言葉として「オールドコンデジ」が生まれ、小さなブームになっている。フィルムを買うよりコスパは良くて、電子機器を扱ってきた令和世代の子たちからすれば、フィルムを使うよりは簡単に操作することができる。

今回買った「CASIO EXILIM ZOOM EX-Z300」の性能を見ながら話していく。

CASIO EXILIM ZOOM EX-Z300 について

  • 有効画素数:1010万画素 1/2 3型正方画素CCD
  • F値:F2.6~F5.8
  • 35mm換算:約28~112mm
  • 連射:最高4枚/秒
  • 撮影枚数:300枚(約7時間50分)

参考:http://arch.casio.jp/dc/products/ex_z300/spec.html

性能を見て分かる通り、最新iPhoneなどスマホより性能は良くない。記録用として撮影する十分な性能を持っていて、1010万画素もあればブログで閲覧する程度なら問題がない画質を提供することができる。もう少し下げてもいいぐらいで、カメテクに掲載するときは幅2000pxにして画像を載せている。

1枚あたり500KB~1MB前後までデータ量を減らすことができるので、通信速度が重いと感じるユーザーでも開きやすくするという配慮はしている。コンデジで撮影することで、スマホのバッテリー問題や音楽を聴きながらの撮影をすることが可能だ。

田舎ということもあって観光名所に話を聞ける人なんて居ないというのは当然で、案内板が設置されているだけというのも多いぐらいだ。音楽を聴きながら、記事をまとめていければいいんじゃないかと思ったのである。

どのみち一人で記事を作って、書いたらすぐ投稿するようなブログだ。好き勝手にやらせてもらおうというのがカメテクの考え方であり、ブログを続けていくコツでもある。

見てほしいのがF値が広角状態の場合はF2.6もあるということだ。普通にカメラを買ってレンズを買うとなるとF2.6のような明るいレンズは高価なものが多い。数万円のレンズをいきなり購入するよりは、コンデジを買ったほうが持ち運びがしやすいだけでなく、明るいレンズを手に入れることが出来るので夜景だって撮りやすくなるのではないかと考えてしまう。

夜景なんて撮らず、だいたいは室内撮影までだと思うんだけど、伏線になって夜景なんて撮りに行ったときにはどんな感じに写るんだろうなと考えてしまうのは写真のブログをやってきたせいかもしれない。

CASIO EXILIM ZOOM EX-Z300 写真作例

今回も作例を準備しておいた。コンデジで撮るとこうなるよって思って撮影していたんだけど、家に帰ってPCで見てみたら、意外とキレイに写っていることに驚く。液晶が古いのか細かく写しきれていないだけで、写真自体は十分に使える写真だと思った。

拡大するぼやけてしまうが、このままL判印刷してもキレイに写り、PCで全画面でみても、そこまで酷い写りをしているわけではない。2009年製の1000万画素の写りなのかと思う。

買う前にカメラに詳しい学生とカメラ屋に相談はしておいた。共通する点は1000万画素あれば問題はないという点で、パソコンの画面サイズまでなら2009年あたりから時代はほとんど変わっていないんだと思う。写りもこれぐらいで満足したというおかげで、今まで高いカメラを買ってきた理由が分からなくなってきた。

美しさはセンサーに依存するけど、そこまで割合を占めていない。つまりレンズということか?と思ったけど、撮影技術が向上していないと意味がない。僕が上手くなったのはカメラを買うための言い訳ぐらいである。金がないのに言い訳ばかりしてカメラを買うのだから救いようがない。

ローンが悪い!審査を通したクレジット会社が悪い!と責任転嫁し、得たものはブランドだけのカメラだったりするわけで、愚かな話である。高い勉強代が高すぎて思考停止してしまいそうだ。

JR大阪駅

3300円のコンデジの写りに感動しつつ、僕はカメラ屋を出た。カメラ屋のお向かいにある広告を撮ってみたり、地上に出てヨドバシカメラ梅田に向かうエスカレーターの隙間から空を撮ってみた。

ヨドバシカメラ梅田

何枚か撮影しているとヨドバシカメラ梅田の前に赤と青の人物がライブ?コント?をしている。テツandトモである。ちょうどこのコンデジが発売されたことに流行していたコンビ芸人がいると思ってもいなあった。なんでだろう~である。

うめきた広場

梅田ビル

 

レンズが広角なので、高層ビルに囲まれているように撮影が出来るのは嬉しい。こういう写真が欲しい企業はいるので使いやすい。

大阪マルビル

地下鉄

コンデジで撮影を終えて。

コンデジで撮影をしたときは液晶ディスプレイで確認したときはディスプレイが古すぎて、キレイに写っているのか分からない状態だった。パソコンにSDカードを入れて写真を見た瞬間、そこそこキレイな写真が保存されていて、試写でいうと成功だと思っている。

良いものを買ったなぁと思うし、壊れても3300円である。他のカメラが壊れたら数万円単位でお金が飛ぶが、使えなくなっても3300円というコスパに驚きを見せる。

確かにオールドコンデジと呼ばれるだけの写りはしていて、ちょっとピント甘い部分やセンサーが古いため、空の感じが古く感じてしまう。でもそれが令和の若者たちにはちょっとしたブームになっているというのだから面白い。

3300円で楽しめるコンデジや1万円のコンデジからカメラまで揃う時代。中古でも良いものが買える時代になったので、是非ネットの世界から探してみるのもありかもしれない。多分もっと安い価格で転がっていると思う。

関連記事

TOP