【叡山電車:えいでん】八瀬比叡山口駅から宝ヶ池駅まで歩く【京都】

歩くことは疲れるかもしれないけど、記事ネタが尽きそうなときは歩いておいてネタを稼ぐというのは僕が考えた、みみっちいブロガーが生き残る手段である。まず考えたのは記事ネタがないということで全然乗ったことが無い、叡電に乗りたいと思ったからだ。

叡電といえば京都の鞍馬まで路線を伸ばすローカル路線で、観光客か地域住民が使う程度で周辺に住む関西在住の人々からしたら、いつ使う機会があるんやろうなと思うほどに使わない路線でもある。

鞍馬まで行く以外だと八瀬方面の比叡山口に繋がっているだけで、毎年のように山に登るほどでもないし、鞍馬まで地味に遠いなぁと思ってしまうほど。大阪に住んでから鞍馬に行くことは無かったし、なんとか今回、八瀬比叡山口駅までは叡電で向かい、帰り道は宝ヶ池駅まで徒歩で歩くという方法でネタ作りのために歩いた程度なのである。

遠くに行けば行くほど面倒臭いという言葉が頭に浮かんで、行きたく無くなるのは仕方ない話ではある。ということで今回は、叡電の車両を撮って、八瀬から宝ヶ池駅まで歩いたという記事だ。鞍馬という名前は知っていても、それ以上の情報は知らないという難点を持っている。たくさんの観光客が撮影しているのにも関わらず、僕は撮らなくてもいいやという気持ちになってしまうのは、僕の心がひねくれているからだと思う。心が歪んでしまっているのはどうしてなのか。

心の整形外科はないのか。歪な心を整形したいものである。可愛いときの心に戻りたいものである。

叡電八瀬比叡山口駅~宝ヶ池駅まで歩く

夏終わりに行ったということもあって、未だに風鈴が出ていた。まだまだ残暑で暑すぎるので音を聞けば涼しくなるかもしれないと思ったけど、聞いてみてもそんなに変化しない。暑いものは暑い。大阪枚方では最高気温39.8を記録して、もうすぐ40度やんけと仕事場で思ったことを思い出す。飲んでも飲んでも喉が渇き、仕事が早く終わらないかと考えてしまうになる。

そんな暑さが残る休日に、八瀬比叡山口駅から歩こうと考えたのは今でも謎ではある。

風鈴の音を聞き終わった僕は歩き出して、ふと道沿いにあるマンションのベランダをみたら、大量の室内機の熱交換器部分がむき出しのまま置いてある。

解体業者の事務所で、ここに置いているのかもしれない。鉄くずだから価値はある。新しいものであればアルミが使用され、古いものだと銅のパイプが使用されているので、それなりの価値が、室内機の熱交換器部分にも価値があるということになる。ただある一定の量が無いと買い取ってもらえない制約があったり、エアコンでも冷媒ガス周辺が買取されない場合があるので、プラスチックの外側だけ捨てた感じなんだろうか。

大量に置かれた熱交換器を眺めつつ、通り過ぎていく。

歩くことに専念してしまい、撮影回数も減ってしまう。大きな道を通っていると距離が伸びてしまい、遠回りになってしまう。僕は路地裏に入ることにした。

路地裏といっても日本のどこにでもある風景だ。錆びついたガードレール、トタン壁の家、どこぞの政党ポスターが貼ってある家とか、地元佐世保でも見かけるような姿が未だに、京都でも残っている。

カーテンレールに干してありそうな服さえ懐かしくなるが、干しすぎである。カーテンレールが壊れて曲がってきてきてしまうので止めたほうがいい。後々レール歪んできて光が漏れだすとかあるけど、この家は大丈夫なんだろうか。

宝ヶ池駅に着いてしまった。何をするべきかと考えたけど思いつかず、時間が少し余るし、すぐ移動してしまうのはもったいないので、鞍馬方面へと走っていく車両を撮っていく。

撮っているときに、知らない女性から「どのホームから出る電車に乗ればいいですか?」と訊かれてしまう。僕は乗ってきたばかりで「このホームに来る、八瀬比叡山口行きに乗ればいいですよ」と教える。ちょっとしたことかもしれないが、誰かに感謝されるのは久しぶりかもしれない。

写真をやっていると「写真を撮ってください」は多いけど、道を聞かれたり、電車を聞かれるというのは実に少ない。叡電レベルの路線ならある程度は頭に入っていたので、すぐに答えることができたがJR大阪駅だったら難しいなと思った。いやここまできたんなら、叡電の乗り方ぐらい調べろよと心で突っ込みを入れつつも答えたぞ。

僕だって大阪6年間でちょっとは成長したのである。両親からは成長していないとか言われるが、ちょっとは他人のために思える大人になったのだ。

叡電宝ヶ池駅と出町柳駅で車両撮影する

電車がくるまでに時間があるので、色々な電車を撮影する。撮影機材を最初の方間違ってしまった。MFの古いレンズを付けていたので、全くピントが合わない。JR大阪駅のように何分ごとに同じ電車が来るわけじゃない。

待たなきゃいけない。線路の向こうから電車が来るのを待つ。全然来ないのである。その車両をレンズをAFに変更にして撮影したりする。

駅案内を頼まれた叡電宝ヶ池駅で撮影する

出町柳駅行きに乗り込んで到着後に撮影する

叡電という小さな路線に乗って楽しんで。

叡電といえばアニメ関係のコラボも多い私鉄である。親会社が京阪なので簡単に潰れることはないだろう。鞍馬や比叡山口という、山に向かって走る路線でもあるため交通機関が少ない地域住民は助かっていると思うし、観光客の利用だって、まだまだ残り続けるローカル路線だ。

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