【兵庫・神戸】元町高架下をトボトボ歩く

JR元町駅の高架下から西へへ続く、モトコーと親しまれる元町高架通商店街。ルートを辿れば戦後の闇市が発展したものとされてきた。

未だに昭和が残るモトコーも少しずつ変化が伴ってきている。戦後の発展と共に支えてきたわけだが、都市開発と老朽化という課題を解決するために、今のモトコーを整備しなければならず、ディープな商店街が消えることが大前提となる。既に神戸の高架下にある商店街の一部は改装工事が行われ明るくなってしまった。新しい入居者が入って新しい風が吹き込み始めている。

だからこそ僕は、いつか無くなってしまうかもしれない場所を残そうとしているのかもしれない。ディープだから撮影するわけじゃなく、そこに生き続けている人がいて、今もなお商売を営んでいることには変わらない。

元町高架下を撮影しよう

工事自体は始まっていて日々工事は進み、シャッターが閉まった店が増えてきた。隙間から表通りが明るく見えるが、商店街側は圧倒的に薄暗い。両側に狭い店舗が建ち並び、日用品、雑貨、時計、洋服などのお店が入っている。ちょっと前に撮影しに行ったときは、薄暗い部屋の中で時計修理をする高齢の男性がいたこともあったが、時計屋自体も無くなってしまっていく。スーツを仕立てれくれる店やジーンズ、輸入品販売している店も入っていることもあるので、マニア向けな場所ともいえる。

工事と共に店舗の入れ替わりがここ数年行われているので注意して欲しい。夏場は日陰の中で撮影できるスポットではあったけど、工事が進めば新しい店と共に新しい客が増え、撮影が難しい場所となってくる。

人混みを避けたい僕にとっては都合が良かった場所であるけど、今後は難しくなりそうである。まぁもう既に関西を離れてしまっている僕には関係ないのかもしれない。でも何度も訪れた場所でもあって、懐かしい場所に数十年後また訪れたときは思うのだろうか。それともその時には残っているのか。数十年後の僕しか知らないし、この記事を書いたことさえも忘れてしまうという可能性だってある。

撮影ではモノクロで撮影しようと考えたのは、コンクリートの質感やシャッターの鉄の反射を引き出したいと思った。商店街の繋ぎ目の間から漏れる太陽光が暖かさを感じることが出来る。あったけけぇなあああ!!!

気になったところを撮影するだけで、カラー写真で撮っておけばと少しだけ後悔するけど、撮っていないものは仕方ないし、毎回モトコーを撮ろうとすると、フィルムがモノクロしか持っていない状態って何かの呪いでもあるんだろうかと思った。

デジタルカメラであればカラーで撮れば良いんだけど、そういう時に限ってモノクロ写真が撮りたい欲に掻き立てられていて、カラー写真と言う存在を忘れてしまうことになる。気づいたときにはモノクロでしか撮ってない。僕自身が写真を撮るときにモノクロで撮っているのはあって、ライターというよりも写真が好きというのがあるから仕方ないところはある。

使っているレンズもモノクロフィルムしかない時代のものを使用していることが多くて、時代にあわせて使ってみたいというのは写真好きの拘りが出てしまっているようだ。

どんどん西へ向かっていくんだけど、少しずつ整備されていない場所に到着する。モトコー周辺は徐々にキレイになっていくというのに神戸駅へ向かっていくと、人が減っていき整備されていない昔の商店街が残っている。但しシャッター商店街のような状態で真っ暗な状態になる。未だにワープロを売っているお店があったり、ディープどころか時代が止まってしまっているんじゃないかと思ってしまった。

ハシゴや使わなくなった家具、冷蔵庫や電子レンジなど家電も道から出ないように置かれている。少しずつ増えてきたのが高架下の建物自体が取り壊され光が入ってきていた。

最後の一枚だけモトコーとは関係がない写真が出てくる場所はメリケンパークだと思う。神戸タワーの近く撮影したものだと考えられるけど、モトコーの撮影が終わった後に南下して海沿いに出てきたみたいだ。

カップルじゃん。この二人は今幸せになっているのか。それとも別れてしまったのか。このまま付き合っていることを願っている方が、心が汚れないので願っておくことにする。最近は家族やカップルでいる男女を応援するようにした独身男性の僕であるけど、最近は人生的には幸せなのに貧乏なところが致命的になっているので改善していきたいと考え、誰かを羨ましいと思うぐらいなら応援するようにした。

劣等感よりまずは記事をかけ。文章を書け。と思い込んで、ずっと書き込んでいる。どうバネにして伸びるようにするしかない。佐世保に帰ってきて尚更、今まで積み重ねてきたものが重みを増してきた。

モトコーの写真を見ながら、その時何を考えて撮っていたのか考えてみたけど、多分何も考えていない。僕はいつも何も考えていないかもしれないけど。

モトコーを知る、歴史を知る。

モトコーを知ることで、戦後の闇市がルーツになっていることが分かった。昔ながらの古い建物や薄暗い商店街、マニアックな専門店や、令和にオープンした店などが入り混じっている。昔と今がほどよく混じりあう。モトコーへ足を伸ばしてみるのも是非考えてほしい。今しか見れない歴史があるから。

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