ニコニコ動画のプレミアム会員の価格が上がってしまう話

株式会社ドワンゴは、ニコニコのプレミアム会員量を2024年3月1日を改定し、550円から790円へと値上げするとし、申し訳程度のニコニコポイントを2024年2月から4月まで配布する。いらないポイントを配って何の意味があるのかと思いつつ、ニコニコのプレミアム会員である僕は、来年2月にはプレミアム会員を辞めることを決意する。

それまでにテキストで稼げるようになっているか、写真で稼げるようになっていれば継続してもいいと思うけど、何か勘違いしているようだ。ニコニコ動画や生放送をアップデートしたところで見る配信がない。コメントの質の改善、配信者の改善を今まで放置してきたツケが回ってきただけの話なのである。

ニコニコ生放送という足枷になりつつ生配信サービス

ニコニコ生放送のランキング上位を見ていて分かったけど、リスナーを煽ることでコメントを稼いだりする行為が横行し見逃されてきた結果ではないだろうか。確かに視聴者を煽ることで盛り上がりはするものの、煽りがエスカレートすれば、リスナーも煽り返しエスカレートしていき、警察沙汰などのトラブルを起こすことは、過去にニコニコは経験しているはずだ。

結果的に警察沙汰や救急車を何度呼び警察に逮捕され、某配信者は永久的に配信が出来なくしたのはニコニコ側ではないだろうか?そういう配信体質を作ったのは、匿名性の部分であり許されるわけではない範囲を超えた言動を黙認してきた運営側にも責任はある。

煽りばかりで盛り上げる配信者を許してきて、何かメリットはあるのかというと何も無いのである。配信者もリスナーも何も持ってない状態で続けてきて、新しい配信サイトが増えていき、GoogleのYoutubeLiveやゲームに特化した配信サイトまで現れたというのに、何か対策を行ったのかと言えば何も行っていない。

育てるべきは何か、何を淘汰されるべきだったのか。ゲーム配信者や可愛い女性配信者も去っていった。何が原因なのかといえば、お金にならないからではない。リスナーが誹謗中傷や配信を盛り上げるコメントをしなくなったのである。

ニコニコ生放送で上位で見るのが、配信者をバカにして盛り上げるという行為がニコニコが正しいと思って続けてきたのかは知らない。でも結果的にコメント体質は残り、仲がいいから許されてきた冗談ではなく、匿名だから許されてきた本音にすり替わっているのだ。匿名掲示板である2ちゃんねるのユーザー層が確立していったところはある。ある程度は許されることも理解できる。配信者がクリエイター奨励プログラム(投げ銭機能など)で稼ぎたいために、病気を詐病する行為が許される事実を確認しているわけで、今やるべきことは値上げではなくて、利用者数を増やすことではないだろうか。実際自殺をほのめかして、運営側が生配信を削除、アカウントを停止している事実はX(旧Twitter)上でも確認でき、差別的な発言をする配信者にクリエイター奨励プログラムと称して、配信に対する対価を支払う行為が許されるのかは、ニコニコ代表栗田穣崇(くりたしげたか)氏は知っているのか疑問ではある。

この状態で550円から790円に値上げして、差別発言をする配信者に金銭になることをリスナーとして許容しなければいけないというのは、視聴者側として納得がいくものなのか。

タイムシフトが7日間から60日間まで伸びるというのも正直いらないだろう。配信時間が伸びるとしても、常に面白い配信を続けられるほどの配信者が残っているわけではなく、寝ているだけの配信などクリエイター奨励プログラムを稼ぎたいための行為を行うだけではないだろうか。

画質が上がれば確かに会員数は増えるかもしれないが、今更ニコニコに何を望むのか。若い世代から大人まで楽しめる動画サイトとして生き残れる要素は感じられないのだが。

動画サイトとして生き残れるのか?クリエイターを育てるとは?

クリエイターを育てるプラットフォームといえば、ニコニコ動画を作っているクリエイターや許諾を得てゲーム配信者は該当するだろう。逆に差別的発言をしている配信者がニコニコとしてはクリエイター奨励プログラムを利用する者として判断していると解釈していいのかと思う。プラットホームとして許されるのか許されないのか判断し、きちんと通報フォームが機能しなければいけない。

まずはやるべきことは。

価格改定をすることでも、画質を上げることではない。地道な活動ではあるかもしれないが、会員数を増やすことではないだろうか。無料会員でも広告収益を増やすだろう。会員数が今回の価格改定で減る可能性は極めて高い。

なぜか、続ける理由が無いからである。確かに面白いコンテンツはあるが、動画サイトはクリエイターを除けば娯楽でしかない。価値がないところにお金を出したくないのも理解できるし、応援しているクリエイターがいるからプレミアム会員でありたいとも思える。

配信者以外のメインともいえる動画、イラストからクリエイター奨励プログラムはスタートさせるべきであって、有名だから付与するのではなく、ユーザーチャンネルのように運営が判断したうえでチャンネル開設をさせるように、プログラムを機能させるべきだったが、明らかに動画と生配信では雰囲気が違うことに気付かなければいけない。

外配信をやれば通報される、荒らされる。ある程度のメンタリティが無いと続けれないのかと思う。メンタリティが無くても素晴らしい作品を作り、作品を共有し合うことができるサービスは作れたはずなのである。有名ではないが小さくともニコニコ生放送では続けているクリエイターはいるという事実を受け入れる必要がある。

本来であれば、金を払いニコニコでコンテンツを発信するユーザーを応援するべき制度が機能していないことに僕は疑問を投げかける。運営側はもっと運営側が残したいクリエイターの意見を取り入れて、ニコニコの膿を出し切るべきだったのに残してしまったのではないかと僕は考えている。

噂では運営が嫌っている生配信者がいると聞いたが、きちんと正当性がある理由があれば、好き嫌い関係なく、罪に関しては罰を与えるべきなのではないかと思った。利用規約に基づいた利用をユーザーに望み、運営側には適切な対処を望みたい。

その結果として価格改定が行われるのであれば多少は良いだろうという話にはなると思ったけど、実際はそうは難しいよなぁと夜中に愚痴を記事にしておいておく。

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